自転車操業の怖さ

よく会社をやっている人や、個人経営をしている方などが冗談ぽく「うちは自転車操業だから大変よ」などと言うかもしれません。
もちろん冗談ではなく自転車操業の事業者も多いでしょうが、たしかに資金繰りに余裕が無い状態というのはストレスになるものですね。
しかし自転車操業状態になるのはなにも会社だけではありません。
一個人が生活の資金繰りに困って自転車操業状態になることも多々あるのです。

それが借金の自転車操業です。
これは世の中で珍しいことではありません。
どうゆうことなのか考えてみましょう。
これは簡単に言えば「借り続けている」状態です。
毎月一定の返済金を納めなければ当然督促が来て大変なことになりますので、きちんと返すのですが、返したそばからまた借りるというのを繰り返すのです。
結果として借金の元金は減っていきません。

毎月発生する利息分だけをひたすら返すことになるのです。
これはきちんと働いている人にこそ起こりやすい現象かもしれません。
お給料が入ってきて返済をしますが、貯金することなく散財し、少し足りなくなったところでまた借金を重ねます。
そうすると、日々の生活は恐らく問題なく進んでいきます。
この人は最低返済額は返していますので、残ったお金を自分の好きなことにあてられるでしょう。
おいしいものを食べたりお酒を楽しんだりもできるかもしれません。

そうするとなんとなく送れている楽しい生活に惑わされ、実は借金が全然減ってないことに気づかない、あるいは気づかないふりをしてしまうのかもしれません。
なにしろ借りることをやめ、もっと多くを返済にあてるとすれば、今楽しんでいる趣味や、食事やお酒をかなり長い間我慢しなければならなくなるのです。
こうして人ははた目にはそれなりの生活を送りながらも実は借金の自転車操業を繰り広げている可能性があるのです。
このような場合にはどこかで決意して、まずは借金を減らすことを先決に考える必要があります。
自転車操業から抜け出しましょう。

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